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日本人(女)とフランス人(男)の婚姻について



とにかく書類を揃えるのが大変。
のんびりやっていたら半年はかかります…。

最初に、フランスの区役所で手続きをするのか、それとも日本の区役所で手続きするのかを決める。

私達は二人とも日本に住んでいて、日本で働いているので、手続きが比較的楽な、日本の区役所で手続きする方法にしました。楽というか、フランスの区役所で手続きする方法だと、「みんなが区役所に集まって、区長さんの前で調印する、結婚式のようなフランス式のやり方」をする為の部屋の予約するのにさらに時間かかると言われたので…。(しかも後から分かった話、彼の住んでいる地域の市役所は現在改修中で、婚姻手続きをする部屋が使えないらしい…)

という訳で日本式の婚姻手続き。
ネットで調べても結局よく分からないので、住んでいる地域の区役所に行く。
戸籍関係の窓口で職員の方に直接相談。

婚姻するのに必要な書類を分かりやすく教えていただきました。

【必要書類】
*日本人女性(私)とフランス人男性(彼)が日本で婚姻手続きする場合

1.戸籍謄本               …(私)
2.婚姻要件具備証明書(訳文)      …(彼)半年以内に作成されたもの
3.パスポート(オリジナルコピーと訳文) …(彼)訳文は自分で訳してよい
4.出生証明書(オリジナルと訳文)    …(彼)訳文は自分で訳してよい

区役所に提出する書類はこの4つでOKなのですが、2番と4番の書類を準備するのに時間がかかります。
まず、一番厄介だったのが、
「2.婚姻要件具備証明書(訳文)」

日本の戸籍謄本の代わりになるようなもので、在日フランス大使館で取得します。
これが実に面倒くさい。
大使館のHPのこのページに載っているのでそのままコピーペーストします。
●彼(フランス人)が必要なもの
A.出生証書のCOPIE INTEGRALE かEXTRAIT AVEC FILIATIONの婚姻届を出す予定日から3カ月以内に発行されたもの。出生証書は出生地の市役所、もしくは国外が出生地の場合、Service Central d’Etat Civilから発行される。
B.各人用質問票 すべて記入されたもの
C.共通の質問票 すべて記入されたもの
D.CARTE CONSULAIRE, CARTE NATIONALE D’IDENTITE, CERTIFICAT DE NATIONALITE FRANCAISE いずれかのコピー
E.パスポートのコピー *日本に長期ビザで滞在の場合、顔写真のページと現在有効なビザのページのコピー、それ以外は顔写真のページのコピー
●私(日本人)の必要なもの
F.3か月以内に発行された戸籍謄本とその仏語訳。仏語訳は下記のフォームを使用し、本人が訳したものでよい。その場合、訳例の通りフォームに沿って該当部分をすべて訳すこと
G.各人用質問票 すべて記入されたもの
H.パスポートのコピー(顔写真のページ)もしくは他の身分証明書コピー

A.の書類はフランスの区役所で申請して取得する。(つまり彼が今、日本に住んでいる場合はフランスまで取りに行くか、家族に取りに行ってもらって送ってもらう)
B.G.の質問票はリンクのページからダウンロードする。各々の生年月日や出生地、居住地、職業、婚姻状況、父母の名前などなど。
C.の質問票は夫婦共通の質問票なので1部のみ。これもリンクのページから。
F.の仏語訳はフォームと訳例をリンクからダウンロードできる。

A.からH.までの書類を全て揃えて在日フランス大使館へ。郵送でも送る事ができますが、出来あがった証明書を取りに行くときは必ずフランス人本人が直接行かなければいけません。
書類提出後、大使館の館内で結婚公示が行われます。つまりフランスで結婚する場合と同じように、「この人とこの人はいついつに結婚する予定ですが、異論ある方はいついつまでに申し出て下さい」みたいな掲示がされるそうです。(自分の目で直接見に行きたかったけど、公示期間中に大使館に行けず…大使館内の掲示だけど見ている人いるのかな…?)

公示期間終了後、ようやく婚姻要件具備証明書が作成されます。必要書類を提出してから証明書が手に入るまでに2週間以上はかかりました。(公示期間は10日間)フランス人本人が直接取りに行かなければならないので、会社で働いている場合などは半日だけでも休みを取らなければならず、ちょっと面倒です。
婚姻要件具備証明書の訳文は原本と一緒についてきます。ホチキスで留められてその部分にハンコも押してあります。

自分で訳さなければならないのが、3.のパスポートと4.の出生証明書。
パスポートの訳文は江戸川区役所の場合、空欄を埋めるだけのフォーマット用紙がいただけたので簡単でした。
出生証明書の訳は自分達で日本語に訳さなければいけません。最初、日本の戸籍謄本の書き方にならってワードで作ったのですが、区役所の方に見せたところ、「直訳に近くていいのでなるべくそのまま訳してください」と言われ、作り直し。フランス語でつらつらと書いてある文章をそのまま全部訳しました。彼の出生証明書ですが、父母の生年月日や出生地はもちろん、彼が出生した時の彼らの職業まで書いてあります。超直訳でしたが、再び区役所に言って見せたら「この方が分かりやすい」とオッケーをもらいました。

これでようやく書類全てが揃いました。あとは入籍をしたい日に二人で区役所に出向きます。
が、ここでまた問題が。

日本人カップルの場合は区役所が閉まっている夜間だろうが休日だろうがいつでも婚姻届の提出ができますが、私達の場合は、全ての書類を揃えたうえ、彼(フランス人)のパスポートのコピーを「職員」の方が「その場」で取らなければならず(これがとても重要な事らしい)、夜間窓口や出張所では出来ません。出来ません、と書きましたが、入籍したい日が区役所の閉まっている土曜日だったため「どうしても出来ないのですか?」と再三確認したところ、出来なくはないと言って頂きました。その方法は、書類は休日に出張所に提出し受理してもらい、パスポートは前日か翌日の平日に窓口に出向き職員の方にコピーしてもらう、という方法でした。もしかしたらこれは他の区役所では出来ない例外的な方法だったかもしれません。とても親切な職員の方だったので…(すでにこの時点で私は3回ほど区役所に相談しに行っていました。)
でも結局、彼が休日と平日の2回区役所に出向かなければいけない事、なんだかんだ少し不安だったので記念日の前日の平日にしました。(入籍したかった記念日が「仏滅」だったことも何となく日をずらした原因の一つです。←そんなの気にしないと言いながら結局気にしている私^^;)

彼に半日会社の休みを取ってもらい、二人揃って区役所へ。
上記の書類全てと、彼のパスポート、在留カード、そして私の本人確認書類(パスポートとか免許証とか)を提出。

数日前に一度提出書類を全て確認してもらっていたのにも関わらず、職員による書類チェックは結構時間がかかりました。…受理してもらえるか少しドキドキしました。
そして名前がよばれ、ようやくついに無事日本で入籍となりました。
長かった…。
でもまだ終わった訳ではありません。
入籍と同時にその場で出来る手続きをすぐにやりました。
まず、世帯主の合併。すでに私達は同じ場所に住んでいましたが、世帯主が彼と私ばらばらだったのでそれを一緒にする手続きをしました。世帯主は彼(フランス人)に。
それによって住民票は彼が世帯主、私はその下に記載され、私の続柄は「妻」となりました。
住民票はこのように記載されますが、これとは別に、戸籍のほうはちょっと異なります。
外国籍の方は日本の戸籍は作る事ができない(日本の戸籍は日本人のみ!)ので、筆頭者は私、彼の名前は私の欄の詳細のところに小さく記載されるのみだということ。
したがって、もし子供が生まれた場合も、戸籍としては私と子供の名前は大きく記載されるものの、夫である彼の名は備考欄に小さく書かれるだけ…ちょっと寂しいです。


これで、日本での区役所の手続きは全て終わりました。

次はこの手続きのやりとりをフランスの役所の方に報告(転記)します。


揃える書類は以下の通り。

①.demande de transcription(フランス人が記入、署名すること)
②.日本国外務省のアポスティーユ証明をつけた婚姻届記載事項証明 (婚姻届記載事項証明は、届け出をした役所に発行してもらい、その婚姻届記載事項証明に外務省からアポスティーユ証明の交付を受ける)→アポスティーユの説明は後ほど
③.婚姻届記載事項証明の仏語訳。訳は自分で行ってかまわないが、フォーム、訳例を使用して全て正しく訳すこと (婚姻届記載事項証明の訳作成フォームと訳例ダウンロード)
④.次の書類は婚姻前に作成している人のみ
-certificat de contrat de mariage
-acte de désignation de la loi applicable au régime matrimonial
他の補足書類の提出が求められる場合もある


②番のアポスティーユについて。
これはまず婚姻届を提出した区役所に再び出向き、婚姻届記載事項証明を発行してもらいます。
どんな書類かと思ったら、先日に区役所に提出した書類全て(婚姻届+2~4までの書類)のコピーで、ホチキスで一つにまとめられ、一番上の婚姻届のコピーのページ左側に、
「この事項は届書に記載ある事を証明する。 東京都江戸川区長 ○○○○(区民課扱)」
という印字(スタンプ)が押されたものでした。
これをさらに、外務省に提出して、公文書に対する外務省の証明をいただくのがアポスティーユ、というわけです。
外務省で手続きをするのに窓口申請と郵便申請の方法があるのですが、私達は郵便で申請して、後日、郵便で受け取る方法を選びました。
郵便申請でアポスティーユをもらうための手続きは以下の通り。(窓口申請と郵便申請では提出書類が若干異なります。)

a•証明が必要な公文書(発行日より3か月以内の原本) ←つまり婚姻届記載事項証明
b•申請書(公印確認またはアポスティーユ)
c•委任状(代理人の方による申請のみ)(注2)
d•返送先を記入した封筒(切手貼付)、レターパックなど(注3)

c•は自分たちの申請なので必要なし。a,b,dを封筒に入れ、外務省 領事局領事サービスセンターに郵送します。郵便申請の場合は、申請(発送)から受領までは約10日~2週間ほど。

受け取ったら、ようやく前述の①~④が揃いました。これらの他に返信用のレターパックも準備します。
これは、大使館ホームページにはこれは表記されてなかったのですが、最初に彼が大使館に「2.婚姻要件具備証明書」を申請した時に「今後やる事」みたいな紙(仏語)を受け取っており、そこにはこのレターパックの事も書いてありました。

①~④、それからレターパック。最後にこれらをまとめてフランス大使館領事部に提出(私達は郵送しました)すると、約1カ月間かかる手続きの後、フランスの婚姻証書謄本と家族手帳が発行されます。
確か郵送したのは9月の最初の週。そして待望の家族手帳をやっと受け取ったのは…10月2週目の終わりでした…。

ちなみに、婚姻に関して一番最初に区役所に相談しに行ったのが今年の1月…。約9カ月間かけて全ての手続きが終わり、ホッと一息。本当に長かったです。

忘れないようにメモとしてここに書き残しておこうと思います。
また、国際結婚の手続きに関して本当に分からない事だらけで、大使館のホームページはもちろんですが、国際結婚をされた同じような境遇の方のブログの記事も大変参考にさせていただきました。ありがとうございます。
この記事も、これから結婚される方のお役になれば幸いです。

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